ASSTranseの特長と機能

ASSTranseの特徴を一言でいえば、車両1台1台の挙動を、出来る限り、リアルに再現しようとすることです。
渋滞のような交通現象だけではなく、同時に、交通事故などのシミュレーションも行えるようにしようという目標を掲げ、開発が進められてきました(これまでにASSTranseの基礎技術は予防安全シミュレータASSTREETの開発に役立てられています)。

【シミュレーションの方式】
ASSTranseは、マルチエージェント・シミュレーションの一種です。
“エージェント”とは、「外部から情報を取得し、予め与えられている一定のルールに基づいて自立的に行動する主体」というような意味です。そのような「主体」が複数いるのでマルチエージェントとなります。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
   → マルチエージェント交通流シミュレーションとは

【実行前のデータ設定やシミュレーション結果出力】
ASSTranseにおけるシミュレーション・データ設定、実行手順は、従来の交通シミュレーションとそれほど変わりません。ただ、道路ネットワークデータは、シミュレーションしようとする実際の道路線形に基づいて、かなり詳細に設定します。車両挙動を現実の車両に近付けているので、道路環境データ(道路線形や車線数など)も現実に近付ける必要があるからです。
シミュレーションを行った結果としては、交通量や滞留長・渋滞長、旅行時間など、標準的な交通パフォーマンス指標を出力することができます。加えて、全ての車両挙動は車両の運動方程式をルンゲクッタのアルゴリズムで解くことで決定していますので、時々刻々(10~100[msec]程度の刻み時間で)の車両の速度や加速度、ヨーレートなどの時系列データも出力できます。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
   → シミュレーションの実行から結果出力まで

【パラメータによる車両挙動の変更】
また、車両挙動を決定するドライバ・エージェントには、いくつかのパラメータが用意されています。
運転行動には、地域差なども存在しますので、それを考慮する必要があるからです。基本的には、走行時の車間時間や信号の遅れ時間など、測定可能な物理量をパラメータとしています。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
   → ドライバ・エージェントのパラメータ

【動的な信号制御や経路選択アルゴリズムの試験プラットフォーム】
さらにASSTranseでは、外部アプリケーション(ユーザー・プログラム)と接続して、ASSTranse内部の信号機やドライバ・エージェントの情報を変更することができます。たとえば、交通量に応じて信号現示を動的に変更したり、交通状況に応じて走行経路を動的に変更したりといったことが実現できます。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
   → 外部プログラムとの連携

シミュレーション実行のデモ動画もご紹介しております。
是非ご覧ください。

1. 交差点3つの面的に連結した交差点でのシミュレーション・デモです。

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2. 対向直進交通による右折容量低下信号交差点での対向直進交通による右折容量低下のシミュレーション・デモです。
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3. ラウンドアバウト(Roundabout)ラウンドアバウトのシミュレーション・デモです。
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4. 交通クリアリング実用検証本郷ベンチマークデータセットでのASSTranseの実用検証のシミュレーション・デモです。
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5. 信号制御ユーザー定義プログラムと接続して、ASSTranseの信号制御を行ったシミュレーション・デモです。
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6. 経路変更ユーザー定義プログラムと接続して、ASSTranse車両の経路選択ロジックを独自に実装したシミュレーション・デモです。
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